ヲタク文化

 ガンダムの名場面を描いた九谷焼が発売になるらしい。
 それをめぐって、日本の伝統芸術への冒涜だとする意見が見られる。

 私自身は、ガンダムと九谷焼のコラボ自体にはさほど関心がない。売れるだろうし買うやつもいるだろう。
 だが、これをもって「日本の伝統技術を広める」云々には違和感というよりむしろ不快感を覚える。

 以前から日本の文化の一つとしての漫画やアニメが売り出されてきた。
 カタールでもテレビなどで吹替版が放映されるなど、日本のアニメ作品の知名度は上がりつつある。
 しかし、いわゆるヲタク文化である漫画やアニメは、他国においても興味を持つのはやはりヲタクなのだ。言い換えるなら、ちょっとお付き合いしたくない感じの人たち。相手が誰だろうと構わずに好きなアニメの話ばかりしたがる輩。特にアラブ人には「コナン」や「ワンピース」「ナルト」といった、ちょっと対象年齢層の低い作品が好きなヲタクが多い。
 自分自身も昔からアニメ好きだが、さすがにファンタジーで空想にふけるような趣味はなく、攻殻機動隊のようなリアリティがあって、深く考え込まさせられるような作品が好きなので、彼らとは全く話が合わない。

 話が逸れた。
 何故アニメなどを売りの一つにしてはいけないのか?
 少なくとも日本が国レベルで音頭を取ってまでやるべきことではない。何故なら文化交流の最終目的は相手国との関係構築だからだ。
 はっきり言ってヲタクっぽい人種というのはどこに行っても似通っている。
 そして、政府上層部など国家間において重要なポジションにいる人間は、アニメなど見ないし興味も持たない。
 大使館が萌だのカワイイだの言ってアニメでイベント張っても、来るのは大した役職もない若いヲタク。
 それよりも本物の九谷焼で展覧会でもすれば、コレクターのみならず、本物の富豪や王族がやってくるというもの。

 アニメは否定しないが、アニメを売りに推しても、極々一部のヲタクにしか訴求しないことは理解すべきだ。