景気


 久しぶりに妻を誘ってホテルでディナー。
 Entertainerのバウチャーが使えるところという条件で、ちょうど木曜日の夜がシーフードだったこともあり、Movenpickに決めた。

 週末なので混み合うかと思い、ホテルへ向かう道すがらWhatsappで予約を取ろうと試みたが、こんな時に限ってコルネーシュもすいすいと走り抜け、あっという間に到着してしまった。

 ところが、店内にお客の姿はまばらで、料理が並べられたスペースよりもやや低いフロアの窓際という良いポジションにテーブルを確保。

 料理はシーフード一択。妻は大喜びで皿にあれこれ取って運んできては美味しそうに食べていた。魚介類があまり好きではない私にとっては、お寿司が並んでいるだけで有り難い。例えそれがベチャベチャのシャリだったり、ちっとも辛味のないワサビが付いてたとしても。

 料理の評価は期待したほどではなかった。

 まぁそれはおいておくとして、私が気になったのは客の少なさだ。

 数年前まで独身年配者ばかりが集まるマジリスに顔を出していた。毎週木曜日になると集まったメンバー有志であちこちのレストランやホテルへ夕食を食べに行くのが習わしだった。
 その頃は、どのレストランでも事前に予約を入れなければ席を確保できないほど盛況だった。それが今やどうだ。このホテルだけではない。モールの中のレストランも軒並み店員が通路まで出て呼び込みをしている状態だ。さすがに金曜日となればそれなりに混み合ってはいるようだが、それ以外の日で閑古鳥が鳴いている状態というのは、けして楽観視できるものではないだろう。

 やはり財布の紐が固くなっているのを実感する。特に民間企業はいつ契約を切られるか分からない不安が常にあるし、政府系でも外国人職員は給与値上げの恩恵には預かれない立場なので、ガソリン代も毎月微妙に上がっていくここ数年は非常に暮らしづらくなっている。

 国全体で見れば経済はそれなりに好調だ。
 自国民への生活保障もしっかりしている。待遇面では期待できない外国人でも、医療などに限れば基本無料の恩恵を受けている。

 それでも、景気が良いとは言えないムードを感じるのは何故だろうか。

 先週は巷の噂で「某国籍者への居住ビザ更新が中止になるのでは」という話も耳にしたばかりだ。