キューバ病院


 キューバ病院へ運ばれた時に、まず個室に入れられた。せいぜい4人部屋くらいだと思っていたので、これには驚いた。
 そして診断に訪れた医師や看護師たちの殆どがキューバ人で、彼ら同士のやり取りは全てスペイン語だった。

 手術は、腹部に3箇所各数センチの穴を開ける方法で、幸い患部が破裂していなかったため開腹には至らなかった。
 手術後はICUへ。ここも日本の一般的なイメージである”大部屋にカーテンで仕切られて各ベッドが並んでいる”ようなものではなく、中央のナースカウンターを囲むように、大きな前面ガラス張りのドアの個室がいくつか並んでいる。各患者には8時間交代で専属の看護師が付き添う。毎朝5時にはベッドに寝たままで看護師と助手の二人が体を洗ってくれる。食事も流動食から固形食に変わった途端に、まるでレストランのような豪勢な料理が出るようになった。

 これだけ恵まれた治療を受けて、支払ったのは部屋代と薬代だけ。
 正直なところ、各エリアのヘルスセンターや市内の国立病院では医療レベルにやや疑問が残るが、キューバ病院に関して言えば医療もサービスもトップレベル。同じ国立病院とは思えない。