私という人間について

 先日スークへ行ったら、布生地屋のオヤジに「お前さん、ムタッワだからメートルQR25のところQR15にするよ」と言われた。

 ムタッワ、信仰深い人を指して言うこの言葉を、最初は非常に居心地の悪い思いで聞いていたが、最近はまんざらでもなくなった。

 言葉を褒められたり、服装が似合っているよと言われたりすることは多々ある。勿論、相手に悪気は微塵もなく、言われた方としても悪い気はしない。でもそれはどこか相対的な評価でしかない。つまり「日本人なのに」という枕詞がそこには必ず含まれているのだ。

 ムタッワという呼ばれ方には、そういったものは殆ど感じられない。実態が伴っているかどうかはともかくとして、自分という人間に対する純粋な印象だと思えるようになってきた。