ナショナルデー

 12月18日はカタルのナショナルデーだ。
それまでは独立記念日として9月3日に式典が行われ、当日は祝日と制定されていたが、2007年に「Sheikh Jassim bin Muhammad Al Thaniがカタル統一を成し遂げた日」である12月18日が国家樹立の記念日として改めて制定された(9月3日の祝日は解除され、現在は普通の日となっている)。

制定当初は、この日が近づくと街中には国旗や首長の顔写真でデコレーションを施されたカタル人たちの愛車があふれていたが、視界不良やVIP車両、緊急車両との判別困難など様々な理由付けによって現在は禁止されている。

ただ、当人たちにはあまり国家への帰属意識はないように見える。
事実、数年前からナショナルデーに合わせて各部族が祝賀テントを張るのが習わしになっているが、これらが「部族」単位で仕切られていることからも、彼らの帰属意識は国ではなく部族にあることが窺い知れる。

当日の早朝には海岸通を封鎖しての軍事パレードが行われるが、これも当初は誰でも観覧可能だったのが、現在は家族連れのみが会場に入ることを許されている。
あからさまな規制はないにしても、この日だけは外国人は余所者であることをじんわりと実感させられる。

同時に、この国を背負っていく若いカタル人たちが、より良い国づくりをしてくれることを願わずにはいられない。