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聖地の意味

サウジ、観光ビザ導入-非イスラム教徒も視野に
(The Wall Street Journal)

 サウジが観光ビザの本格導入に踏み切ろうとしている。
 これに関して、NewsPicks上では「メッカやメディナにも入れるようにして欲しい」というコメントが散見された。

 正直な所、非ムスリムが聖地であるメッカとメディナに足を踏み入れることには賛成できない。それは多分に感情的な理由であるが、実際問題としても混雑を更に助長するだけで、イスラームの理解云々には何ら寄与しないと考えるからである。

 そもそも、ハッジ(大巡礼)は近年行きたくても行けないムスリムが増えている。それは受け入れ体制から考慮された収容人数を元にしたビザ発給制限によるものと、もうひとつは年々高騰するハッジ費用によるものだ。特にアジア諸国など物理的に距離がある地域に住むムスリムにとって、この二つはハッジにおける最大の障害となっている。

 二年前に妻の祖母がハッジに行った。その際に、地元ツアー会社には無理を言って職員枠のビザを分けてもらい、費用面では職場などで工面に奔走した。それだけやって、祖母は90歳にして初めてメッカの地を踏んだのだ。彼女のような例は一人や二人ではない。そんな状況において、非ムスリムがお金を払うだけでメッカに入れるとなったら、当然様々なところから不満が吹き出すことは想像に難くない。サウジアラビアとしてもその辺は解っているハズで、恐らくメッカとメディナへの非ムスリムの入場は認めないだろう。ただし、観光ビザに依る立ち入りエリアを拡大していく中で、メッカやメディナに入ろうと試みる非ムスリムは必ず現れる。その際にどういったトラブルを招くか、そのトラブルがどのように拡大解釈されて問題を引き起こすのかは未知数だ。

Pokemon Go

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カタルのアラビア語新聞の一つ「Al Watan」から。
 昔は本物の狩りだったのが、今やポケモン狩りだという風刺画。
 実は中東は未だ公式にはサービスインしていないポケモンGOだが、スタンドアローンのアプリや既にサービス開始している国のアカウントでアプリをダウンロードすれば遊ぶことが可能である。

 実際に自分のXperiaにインストールしてみたが、サービスが始まっていないと言いつつも、しっかりポケモンスポットやイベントなどが公園といった適切な場所に表示されている。これはポケモンGOがIngressをベースに開発されていることと無関係ではない。つまり20年以上に渡って人気を維持してきたアニメと、既に世界中にスポットを持つゲーム。二つの既存のメディアによるコラボであり、何一つ「先進的」なものがない枯れた技術によって成り立っているのである。

 すなわち、驚くような技術ではなく、じっくりと浸透するコンテンツこそが大切だということだろう。写真の世界でも、解像度やレンズの鮮鋭度などよりも、そこに写り込んだ「何か」が観る人に感動や驚を与えるものだし、笑える動画は例え小さなサイズでも何度も観たくなるものだ。

 この先、あらゆるメディアはネットに集められ、誰もが好きな時に好きなものを選べるようになっていく。その時、少なくともマーケットという舞台で勝つのは、膨大な質の高いコンテンツを維持してきた者であることは間違いなさそうだ。

タイに帰省中

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ドーハからの道中で気づいたことが2,3。

 バンコクのスワンナプーム空港で毎回SIMカードを買うのだが、去年辺りからパスポートの提示が義務付けられた。当初はコピー機でコピっていたのが、今回は専用アプリが入ったスマホで該当ページを撮影してスキャンで数秒で登録完了。データ容量などお得感が毎年上がっていくのは相変わらずで、さすが観光大国は企業も対応レベルが違うなと。

 もう一つはバンコクからナラティワットへの飛行機の中。この路線はタイ航空の関連LCCであるタイスマイルが唯一飛んでいるのだが、機内食が今回から刷新。一時間半の飛行時間でこれまではオレンジジュースとミネラルウォーター、それにマフィンのようなお菓子が一つだけ袋詰になって配給だったのが、今回はちゃんとトレイの上に熱々のチーズサンドといちごのゼリーそしてミネラルウォーターが。しかも食事は全てハラール認証マーク。

 ハラール認証の是非は自分も色々と言いたいことはあるが、ここで大事なのはハラール認証食事になったからといって運賃が割増になったりしていないという点。またタイスマイル側は殊更ハラール対応を宣伝しているわけでもなく、深南部路線ならムスリム客が多いのだから当然だということだろう。
 普段は出されても食べられなかった。嫁さんは嬉しかったのだろう、珍しくサンドイッチを完食していた。

 三日目までの予約が要るような料理を設定して「うちはハラール対応です。グローバルです」とドヤ顔してるどこかの国のホテルやレストランは見習ってほしい。

Posted via Blogaway Pro